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ビールに関わる人に語ってもらう企画『Y.Y.G. Brewery & Beer Kitchen』Part6

新しい試みとして、おいしいビールを提供しているビールのオーナー・スタッフの方に記事を書いてもらおうという企画をはじめています。

記事を書いてくれているのは、私の友人がオーナーをしているY.Y.G. Brewery & Beer Kitchenのスタッフの山之内さん。

【過去記事】
ビールに関わる人に語ってもらう企画『Y.Y.G. Brewery & Beer Kitchen』Part1

ビールに関わる人に語ってもらう企画『Y.Y.G. Brewery & Beer Kitchen』Part2

ビールに関わる人に語ってもらう企画『Y.Y.G. Brewery & Beer Kitchen』Part3

ビールに関わる人に語ってもらう企画『Y.Y.G. Brewery & Beer Kitchen』Part4

ビールに関わる人に語ってもらう企画『Y.Y.G. Brewery & Beer Kitchen』Part5

今回は第6回で最終回です。最終テーマは「コンディション」です。

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こんにちは。Y.Y.G. Brewery & Beer Kitchenの山之内です。今回は同じビールでもコンディションを変えると感じ方がどの様に変わるのか、実験してみたいと思います。

 

《実験1:熟成度合いによる違い》

ビールは熟成によって味が変わるのはご存知でしょうか?Y.Y.G.の定番ビール「代々木アンバーエール」で確認して見ましょう。スタッフのさやちゃんに飲んでもらいます。

 

まずは仕込から1ヶ月のもの。

1ヶ月の代々木アンバーエール

仕込から1ヶ月目のアンバーエールを飲んでもらいましょう。

1ヶ月目のアンバーエールを試飲

美味しそうです。「ホップが効いて、すっきりしている」そうです。1ヶ月目くらいから、ビールとして飲めるようになります。

 

次は仕込から2ヶ月目のもの。

2ヶ月目のアンバーエールを試飲

見た目は1ヶ月目のものと変わりはありませんが、どうでしょうか?

2ヶ月目のアンバーエールを試飲

これが好みらしく、いい表情です。「1ヶ月目のものよりホップの香りが優しくなり、麦芽の甘みと風味が出てきた」という表情をしております。そうなんです。麦芽の香りは後から強くなり、ホップの香りと苦味は段々マイルドになるんです。

最後に発酵途中のビール。

発酵途中のアンバーエール

発酵途中のビールは酵母が舞っているため、濁っています。味はどうでしょう?

発酵途中のアンバーエールを試飲

ほろ苦い表情です。そうなんです。若いビールはホップの苦味が強く出ており、とにかく苦いです。そして発酵途中の糖分がまだ残っており、甘みもあります。

結果:発酵途中のものは苦くて甘い。そして酵母で濁っている。熟成が進むにつれて、ホップの香りと苦味は優しくなり、麦芽の良い風味が出てくる。

熟成によってビールの感じ方は変わることが分かりました。ワインのように何年も熟成させるビールもあるので、見つけたら是非飲んでみてください。

《実験2:グラスによる違い》

家飲みのとき、グラスは意識していらっしゃいますか?Y.Y.G.定番の「新宿ペールエール」で違いを見てみましょう。今回のペールエールは微炭酸で温度は10度です。試飲するスタッフはうじちゃん。

新宿ペールエール

 

まずはタンブラーグラス(新宿ペールエールはこのグラスでご提供しております。)

タンブラーグラスで試飲

「いつものペールエールだ。」という感想です。いつもの新宿ペールエールは柑橘系の香りがほんのり感じられ、麦芽の甘み、ホップの心地よい苦味が感じられるものです。




これに比べて、チューリップ型のグラスではどうでしょう?

チューリップ型グラスで試飲

「なんかすっきりしていて、苦味も弱い。でも香りは強く感じる。」そうです。その通りで、このタイプのグラスは香りを閉じ込める形状になっており、強い香りが鼻から入っていきます。一方で苦味は感じにくいとか。インペリアルスタウトやバーレーワインなど香りを楽しむビールには最適です

では、ペットボトルではどうでしょう?

ペットボトルで試飲

「なんか味気ない。香りも弱い。」という表情です。やはり、飲み口が小さいので鼻に香りが入ってきませんし、なんせヴィジュアル的に味気ないです。やっぱりビールはグラスで飲むのが良いですね。

結果:タンブラーだと香りよりも、コク、苦味を感じやすい。チューリップ型グラスだと、香りが強く感じられる。

同じビールでもグラスによって感じ方に違いがある。面白いですね。ちなみにY.Y.G.はグラスの薄さにもこだわっており、口に当たる際の異物感を最小に抑える高級グラスを使用しております。

《実験3:温度による違い》

次は温度です。皆さんはビールの温度による違いは意識されたことはありますでしょうか?温度で感じ方がどのように変わるか、「裏原宿チョコレートスタウト」で見てみましょう!

裏原宿チョコレートスタウト

飲んでもらうのはスタッフのなつのちゃん。

チョコレートスタウト試飲開始

まずは冷ための4℃。

4℃のチョコレートスタウト

「うん、すっきりして飲みやすい。冷たいのでグビグビいけちゃう!ほんのりバニラの香りがするけど、他の香りと味があまりしない」だそうです。

 

次は手でグラスを温めて常温に近い12℃に。どうでしょうか?

12℃のチョコレートスタウト

バニラビーンズの香りが強くなって、それにカカオの香りもする!チョコレートみたい!」だそうです。Y.Y.G.のチョコレートスタウトは少し手で温めてあげると、味と香りがアップするんですね!

では60℃ではどうでしょう?実際にY.Y.G.ではホットビールをご提供しております。

ホットビール

ホットビール試飲

「コーヒーみたい!ローストの香ばしい感じが強く出てる!」だそうです。ホットだとチョコレートよりコーヒーのような感覚に近くなるのですが、アルコールも入っているのでとても温まります。

エールビールに最適な温度は8℃〜13℃あたりと言いますが、温度帯でそれぞれ感じ方が違うんですね。

《まとめ》

同じビールでも、熟成度合い、グラス、温度によって感じ方が異なってくることがわかりました。面白いですね!他にも、炭酸の強さ、注ぎ方、体調、雰囲気、料理とのペアリングによってもビールの味わいは変化します。

「これが絶対正しい」という飲み方はなく、飲む人が色々な飲み方を試して、好きなかたちを見つけられたら良いと思います。

6回の連載はこれで終わりになります。少しでも多くの方にビールの面白さ、多様性を感じて頂ければ嬉しいです。

それでは皆様、今度はY.Y.G.でお待ちしております。

 

Y.Y.G. Brewery & Beer Kitchen

Brewing Manager

山之内




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